在宅勤務は、母親を救う。
そう確信してから、この働き方の良さが一体どうしたら伝わるかを考えている。
先日、ウェビナーの資料をつくるために、5年前(訪問営業をしていた時)と現在(フル在宅インサイドセールス)の1日を比較をしてみた。
当たり前かな、と思っていたけれど意外にご好評いただいたので、このnoteにもう少し詳しく、リアルガチver.を書き記しておきたい。
この記事の著者
おかざき@フル在宅カスタマーサクセス
経歴:地方に住みつつ、オンライン営業システムのベルフェイスで働いています。フル在宅カスタマーサクセス。[気合いと根性の母親を、在宅勤務とスキマ時間で解放したい] 👧👦
テーマは、「気合いと根性の母親を、在宅勤務とスキマ時間で解放する」
私はかつて営業と子育てを気合いと根性で乗り切ろうとしたことがあり、見事に爆死した人間である。仕事を優先するあまり、小学校の入学前説明会すら足を運ぶことが出来なかった。心の底から自分に失望した。
それ以外にも、育休復帰直後に県外顧客の担当になったり、夫が3ヶ月間だけ単身赴任になったり、めっっっちゃしんどかったし、それがあんまり周りからは理解されなくて当時は常に腹を立てていた。
今になって思えば、夫や上司に詰め寄って解決策を求めても意味がない。彼らも解は持っていないから、詰めるだけ無駄だった。
数年たち、ベンチャーに転職した今、私はフルタイムの在宅勤務で超快適に働いている。フル在宅でスキマ時間を活用する、そのリアルを伝えたい。子供が小4と年長でもう結構大きいので、いわゆる幼少期とは単純には比べられないが、日々「学びたい欲」が増していて、視界がパァッと開けた感じがある。
AM 6:00 起床
私が寝ぼけ眼で開けるのは、カーテンではなく漫画である。毎朝、サラリーマン金太郎を1話無料で読むことから1日が始まる。だって在宅勤務だし、元々目の前のことに集中してしまうタチなので、朝から心のスケールを広げるのだ。よーし、と少しだけ目が開いて、1階におりる。
(新入社員研修の講師をする金太郎、いいこと言う)
✴︎スキマポイント
Web漫画サービスは1日1話無料があってスキマ時間に便利。続きが気になるから朝もパッと起きられる。いわば漫画兼アラーム。読むものは、キングダムでも将太の寿司でも前向きならば何でもいい。
AM 6:30 朝食
我が家の朝ごはんはゆるやかに始まる。パンを焼き、冷蔵庫にあるものを出すだけ。ハムとチーズを挟んだイングリッシュマフィンとプルーン、麦芽豆乳とか。豆乳飲んだら大丈夫、あんバタートーストの日だってある。
サラダを作るとか、魚を焼くとか、そういう手間のかかることは一切しない。37年間、こういう朝を過ごしてきたからいいの。朝ごはんは基本セルフで食べてもらい、私はぼーっとしながら日経MJを読む。
✴︎スキマポイント
朝ごはんは基本並べるだけ。その分、ゆっくり新聞を読む。
AM 7:00 家事
お皿を洗い、水筒をつくり、娘の髪を結い、掃除機をかける。細々したことが多い時間なので、なるべく無意識に手を動かして次々に処理していく。手は動かしつつ、携帯で気になっていた自社ウェビナーの録画を見たり、Amazonプライムをみたりする。
床の水拭きはブラーバに任せて、最後に身支度。これまでの戦いを経て、朝は夫が送ってくれることが多い。たまに回ってくる小学校の旗当番の日も、在宅なのでギリギリ間に合う。
✴︎スキマポイント
私は家事が好きじゃない。シンクいっぱいの洗い物を見下ろす瞬間なんて、白目をむきそうになる。だからよく家事をしながら動画を見る。そうすると動画に夢中になっている間に家事が終わる。手だけ動かす、無意識の域。私の会社は自社ウェビナーが多く、見たいときに録画が見られる。URLを携帯にメモしておいて、好きなときに再生している。
AM 7:50 出社
勤務時間は8:00~17:00で、7:50には2階へ上がる。階段を登れば1分で出社。有難いにも程がある。時間によゆうがあるので、壁に張り付いて腕を上げ下げするストレッチもする。
オンラインで打刻して、出社が早い同僚と話したり、事務作業をしながらレコログ(※)を見る。
- ※レコログとは…
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「商談録画」のこと。商談やコールを短時間で確認でき、フィードバックもできる(詳しくはこちら)
*スキマポイント
PCで作業しながらモニターでテレビを見るようにレコログを見る。私にはこれが本当に感動。ド田舎で在宅勤務しているのに、社内の商談が見える。営業がブラックボックスだった世代としては信じられない、贅沢な学び。書ききれないので割愛するけれど、効率的に見られるので時間もそんなにかからない。
AM 9:30 朝会
チーム全員が出社する9:30になると、オンラインで朝会がスタート。
…と、朝のルーティンを書くだけで2000字になってしまった。なんてこと。(怒涛の夕方編につづく…かもしれない。)
ともかく、働き方に悩む人や会社に伝えたい。子育て中でも「在宅勤務」と「スキマ時間の活用」で、毎日をぎゅぎゅっと凝縮して過ごせる。
出社して訪問営業をしていた頃と比べて、私の1日からは移動時間が減り、自由な時間が格段に増えた。無理しないコツや図々しさも掴んだ。家庭と仕事を天秤になんてかけなくていい。どちらかを捨てなくてもいい。
正直、仕事の中身でいえばやるべきことも変化も多く、毎日てんやわんやしている。退勤しても頭は仕事でいっぱいで、自分の至らなさに落ち込むこともある。だからと言って、気合いと根性で乗り切っていたら続かない。
無理はしないで工夫する。
そんな働き方が世の中の選択肢として当たり前になったらいい。そうすれば、子育て中かどうかなんて関係なく、誰もがもっと自由に、もっと働きやすくなるはずだから。私はその意志を持って、明日も17時に退勤する。